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沼津の地域おこし協力隊がヒノキのクリスマスツリー 地場産木材の価値を高める

製作したクリスマスツリーと郷内さん

製作したクリスマスツリーと郷内さん

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 沼津市地域おこし協力隊の郷内(ごうない)高志さんが、戸田ヒノキを使ったクリスマスツリーを製作し、11月28日に沼津港で行われるPOAT83マーケットで販売する。

郷内さん制作の「戸田(へだ)ってるクリスマスツリー」

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 郷内さんは東京都小平市出身で、大学卒業後商社勤務を経て独立。事業を軌道に乗せた後は他人に事業を譲り、デンマークを中心に海外に活動の拠点を移し、ベトナムやスペイン、オランダなどで家具の製作やデザインなどの仕事に携わった。今年4月に地域おこし協力隊として沼津市戸田に移住し、地域の木材の有効活用についての模索や、空き家管理などを行っている。

 今回製作した「戸田(へだ)ってるクリスマスツリー」は戸田地区のヒノキを使った、高さ50センチ・幅40センチのクリスマスツリー型のキャンドルホルダー。くぎやビスを使わず木材同士を組み合わせる「相欠き継ぎ」の手法を用い、収納時にはコンパクトに解体が可能となる。

 郷内さんはきっかけについて「戸田の杉やヒノキは堅く丈夫で品質が良いが、低い価格で合板として家のフローリングなどに使われるのがほとんど。もっと価値を付けて戸田の木材の魅力を発信していきたい」と制作に着手。

 ツリーにした理由について「これまでイベント出店したが、興味が薄く売り上げが伸びなかったため、まずは親近感のある温かみのある商品を考えた。前回、モミの木の小さなオブジェを販売した際手応えがあり、季節ものだなと思った。11月初旬に構想を練りデッサンを描き試作品を作った。ろうそくの光も面白い。家族のクリスマスに戸田の素材で彩りを与えたい」と話す。

 今後については「自身が戸田に住み着いたら50点の評価と考えている。自身の活動がきっかけで移住者が増え雇用が生まれたら100点。ちょっと興味を持っているけれどどうしようかな、と思っている人に移住してもらえるよう、これからもさまざまなことに挑戦し、戸田地域を盛り上げていけたら」と意欲を見せる。

 価格は5,000円。イベントのほか、オンラインでの販売を予定している。

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