有機野菜を使った野菜料理の販売を行う「丸菜」（三島市大社町）が10月24日、「1日分の有機野菜カレー」を販売した。

　同店の経営は、有機野菜の生産と販売を手掛ける共和ファーム（田方郡函南町）。同社の有機野菜を使ったアンテナショップとして、オリジナルのスープの販売などを行っている。

　　厚生労働省は「21世紀における国民健康づくり運動」内で、健康を維持するために必要な野菜の摂取目標量を成人1日当たり350グラム以上と目標している。一方、2012年度の「国民健康・栄養調査」によると平均摂取量は約285グラムと少なく、全体の82％程度にとどまっている。

　同商品の開発について店長の小林治男さんは「野菜をおいしく食べてもらうのが同店のテーマ。1日の野菜を摂取するのに、楽しく食べてもらうため、多くの人が好きなカレーの提供を思いついた。カレーであれば多くの人が楽しんで食べてくれると思った」と話す。

　同商品はジャガイモ・サツマイモ・ニンジンなどの地場産有機野菜9種と少し辛めに調理したカレールーを注文時に調理し、提供する。「直前に調理するのは野菜の食感や味を強調したいため。少し辛めにすることで、野菜の甘みをより強く感じることができる」と小林さん。辛さが苦手な人のために生クリームのトッピングにも対応する。

　女性や子ども向けに「半日分」（175グラム＝750円）のほか、より野菜のボリュームを感じてもらうため「3日分」を用意。3日分の野菜1050グラムと2杯分16穀米とカレールーで重量はおよそ2キロを超える。3日分のカレーについて小林さんは「通常の皿で盛ることが難しくて苦労するが、話題になってくれれば。食べ過ぎによるカロリー過多に関しては自身でコントロールしてほしい」と苦笑いをする。

　今後について「カレーはもちろんのこと、野菜をどのようにおいしく食べていくのか常に提案し続けていきたい。今後も野菜の魅力を引き立たせる商品提供を行いたい」と話す。

　価格は1日分＝950円、3日分＝1,500円（1日3食限定）。営業時間は10時～20時。