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三島のクラフトビール店が「自販機」設置 緊急事態宣言下でのファン対応

クラフトビール自動販売機とオーナーの畑さん

クラフトビール自動販売機とオーナーの畑さん

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 クラフトビールとハンバーガーをメインに提供する「スライダーハウス  リパブリュー三島」(三島市一番町)が8月26日、クラフトビールの自動販売機を設置した。

各ビールの説明は手書きで行われている

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 同店は醸造販売・ブリューパブ「リパブリュー」(沼津市大手町)の2号店として2020年9月にオープン。同社が製造するクラフトビールのほか、ミニサイズのハンバーガー「スライダーバーガー」を提供し、開店から多くの来店客を集めている。

 同店は新型コロナウイルス感染症によるまん延防止等重点措置地域に指定され、アルコール類の提供を取りやめ、営業時間の短縮などを行ってきたが、静岡県が緊急事態宣言地域に指定されたことを受け現在、営業を取りやめている。

 沼津店では缶ビールのテークアウト販売を行ってきたが、今回三島地域での販売を希望する利用客に向けて敷地内に自動販売機を設置した。

 自動販売機は同店の冷蔵庫を意識して特別にデザインされたもので、購入金額はおよそ70万円。定番の「69IPA」や沼津の蒸留所で造られた限定メニューなど11種類が並ぶ。販売価格帯は400円~1980円で、設置初日にはおよそ1万円の売り上げがあったという。

 同店オーナーの畑翔麻さんは「当初は未成年の飲酒を助長しないか危惧したが、クラフトビールの価格帯と免許証での年齢確認システムを導入し、安心して購入する仕組みを構築できた。緊急事態宣言でクラフトビールを楽しめないファンのためだけでなく、店に入れなかった気になる人にも非接触型で安心して購入してほしい」と話す。

 ディスプレーは手作りで、コメントと、クラフトビールの特徴が記入されている。現在空白になっている部分で、今後はTシャツやグッズなどの販売を考えているという。

 畑さんは「これをきっかけにクラフトビールの魅力を知ってもらい、店舗でたる生ビールを飲んでほしい。缶とたる生ビールの異なる部分は、その炭酸量。たる生ビールはベストな状態で提供できるので、コロナ禍が落ち着いたらたる生ビールと飲み比べてほしい。少しでもこの時代にクラフトビールファンの役に立てれば」と期待を寄せる。

 自動販売機の販売時間は5時~23時。同店の営業自粛は9月12日までを予定している。

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