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伊豆の国の民宿で「おかみのバラ」満開 ノートで交流深める

交流ノートを持つ若女将の佳代さん

交流ノートを持つ若女将の佳代さん

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 伊豆の国の民宿「一句石(いっくいし)」(伊豆の国市中)の「女将(おかみ)さんのバラ園」が現在、見頃を迎えている。

バラ園の様子

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 1968(昭和43)年開業の一句石は、地元客を中心に法事や宴会などに多く利用されてきた。現在は創業者の娘である女将の小林一世さんと、孫で小林さんの三女に当たる若女将の松井佳代さんが中心となって切り盛りしている。

 バラ園は、およそ1300平方メートルの敷地に350種、1500株のバラが植えられている。バラは春と秋に見頃を迎え、地元住民だけでなく県外の見学者が集まる。

 バラ園開設のきっかけについて松井さんは「約20年前、駐車場を増設することになり、ただの駐車場ではつまらない、地元に貢献したい、くつろげる場所にしたいと花を植えることにした。どの花を植えるか現在女将を務める母と検討していたところ、バラを植えることにした」と振り返る。

 バラ園では2009(平成21)年から、来園者が自由に書き込むことができる交流ノートを設置。毎年1冊ずつ新調している。

 松井さんは「仕事中はバラ園に来てくれた人と会えないが、ノートを読むとどんな人が来てくれたかが分かる。名前は書かれていないが県外からわざわざ来てくれた人やお子さんが描いたイラストなど、毎年楽しく読ませてもらっている。『今年も来ることができ気分転換になった』というメッセージもうれしかった」と笑顔を見せる。

 「母が皆さんに楽しんでもらいたいという気持ちでやってきたバラ園。今まさに見頃のピークを迎えている。コロナや戦争でこの2、3年憂鬱(ゆううつ)な気持ちになってしまった人が多いと思うが、家族や友人、大切な人とバラの香りに包まれて幸せな時を過ごしてもらえたら」と話す。

 入場無料。5月31日まで。

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