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沼津駅前に醸造所「マスターズブリューイング」 レストランも併設

1階で醸造したビールを持つ益谷さん(中央)

1階で醸造したビールを持つ益谷さん(中央)

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 ビール醸造所「マスターズブリューイング」(沼津市大手町)が11月15日、沼津駅前にオープンした。

1階で醸造したビール3種

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 1階がビール醸造所、2階がレストランの同店。フロア面積は200平方メートルで、レストランの席数は38席。

 店主の益谷尚豪さんは沼津市出身。釣りライターとして活動していた時、取材をきっかけに鹿児島の甑(こしき)島に移住して漁師になったという異色の経歴を持つ。10年ほど前に故郷の沼津に帰り、居酒屋「さえ丸おじさんの店」を経営。漁師時代に培った目利きの技術を生かし、鮮魚を使った料理で地元の人気店として親しまれた。

 益谷さんは「地元のタップルーム(=ビール専門のバー)でビールを飲んでいた時、クラフトビールを楽しむ都会人が多いことに気付いた。町にクラフトビールの楽しめる場所が増えたら、はしご酒してくれる人が増え、町が活性化するのではないかと考えた」と話す。

 ビールは現在、「HAZYマスターズIPA」「PUNKマスターズIPA」「マスターズESB」(以上、ハーフ=800円、パイント=1,400円)の3種を販売する。益谷さんは「醸造のスケジュールを組みながら種類を増やしていきたい」と意欲を見せる。

 料理は、「本日のカルパッチョ」(1,200円)などをそろえる。1番人気メニューの「ビール衣のフィッシュアンドチップス」(500円)は、地元の港で水揚げされた魚を選んで調理する。「使う白身魚はその日ベストの魚を使う。深海魚を選ぶ日もある」と益谷さん。

 同店では現在、クラウドファンディングで資金支援者を募集している。「円安の影響もあり、当初の予算に大幅な乖離(かいり)が生じた。一時は醸造所開設を断念することも考えたが、来店客やファンからの後押しが開設につながった。クラウドファンディングを通じて、多くの人とつながり沼津の呼び物として今後も成長していきたい」と益谷さん。

 営業時間は、平日=17時~23時、土曜=16時~23時、日曜=14時~21時。

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