国の天然記念物に指定されている大室山(伊東市富戸)で2月15日、伝統行事の「山焼き」が行われた。
同行事は700年以上続く歴史あるもので、毎年2月の第2日曜日に開催されるもの。標高580メートルある山肌を全て焼き払う行事は、山の保全と良質なカヤを採取することを目的としたことが始まりとされている。現在は伊東地方の春の訪れを知らせる行事として定着している。
当日は、山頂付近を約「お鉢焼き」が開始。その後正午の合図と共に裾野から火を放ち、山焼きが開始。今年は乾燥していたせいか、火の燃え広がりは早く30分ほどで山の全てが燃え尽くされた。
行事を見に東京からやってきた30代の男性は「間近でないところでも、火が燃えるパチパチという音がすごかった。初めてみたが、誤って火事になっているのではと心配するほどだった」と感想を話した。