
パフォーマンスイベント「東海道中踊栗毛(おどくりげ)」が7月19日・20日、沼津ラクーン(沼津市大手町)などで行われる。主催はパフォーミングアート集団「スケラボ」。
沼津港では1000年後から来た「未来人」の旅人に見立てた弥次さん・喜多さんの2人組のパフォーマンスアーティストが沼津プロレスのメンバーと共に撮影を行った(関連画像3枚)
スケラボは、静岡東部を拠点にさまざまな場所に「舞台」を設け、実験的な芸術活動を企画している。
1000年後から来た「未来人」の旅人に見立てた弥次さん・喜多さんの2人組のパフォーマンスアーティストが、旧東海道を歩いて旅するように旧宿場町各所で上演している。
5月に「妄想会議」と題し、市民から「1000 年後の沼津」 「未来人にお薦めしたい今の沼津」についての情報を集めた。作品のオリジナル楽曲には、沼津魚市場の競りの声や戸田の漁師唄、我入道浜町不動尊の護摩神事の音など、沼津のさまざまな場所で録音した音を使う。沼津港や戸田塩の会、吉田温泉などで6月、「未来人」が沼津を観光する映像を撮影した。
公演当日、参加者は沼津中央公園に集合し、ヤジさん・キタさんを出迎え、ガイドと一緒に沼津の歴史を学ぶ。その後、沼津ラクーンに移動し、沼津在住の音楽家・Doramaruさんの音楽に合わせて、舞踏家の松岡大さんとダンサーの及川紗都さんがライブパフォーマンスを披露。事前収録した「未来人」による旅の上映も行う。
スケラボ代表の川上大二郎さんは「静岡県民にとって、東海道は観光資源になりうる存在。我々スケラボが得意とするパフォーミングアーツで、東海道を旅することはできないかと考えていた。新しい視点で現在の東海道、今の日本を見てみたいと仲間に相談し、1000年後の未来から弥次さん・喜多さんが来るというストーリーにした。他者の視点で自分の居場所を再確認することで、より街に興味を持ってもらえれば」と話す。
開催時間は18時~。チケットは、一般3,000円(当日=3,500円)、25歳以下=500円。