
干物専門店「マルヤひもの食堂」が8月2日、沼津港にオープンした。
店舗面積は約50平方メートル、席数はテーブル34席。工場直営を生かした「朝開きひもの」や、珍しい干物、「こだわりの」漬け魚などを用意する。
メニューは、「朝開き とろあじ定食」「朝開き とろさば定食」「金目鯛(キンメダイ)の天丼」「とろさば味噌(みそ)煮定食」(以上1,300円)、「太刀魚一本揚げ定食」(1,400円)など。
同店を経営する「マルヤ水産」取締役の望月伸一さんは「日本人の魚の年間消費量は、この20年でおよそ半減しており、魚を焼くのが手間、匂いが気になる、洗い物が面倒など、調理そのものを敬遠する傾向が年々強まっているのが現実。私たちは長年干物を作ってきて味に自信はあるが、食べてもらえなければ価値は伝わらないというジレンマを常に感じていた。それなら、『焼くところまで私たちがやって、最高の状態で提供すればいいのでは』と考えたのが、この食堂の出発点」と話す。
「食堂を通して、『干物っていいな』『また食べたいな』と思ってもらえるきっかけを作ることができたら本望。『干物のまち・沼津』として、観光客には地域性のあるグルメとして、地元の人には改めてその魅力を体感してもらう場になれれば」とも。
営業時間は10時30分~14時30分。元日のみ定休。