
「ところてんの伊豆河童(かっぱ)」(清水町柿田)が8月10日、富士山をモチーフにした琥珀(こはく)糖3種を全国発売する。
同社は1869(明治2)年創業。伊豆産の高級天草と名水百選・柿田川湧水を使った「ところてん」で知られる。
同商品は、地元・沼津商業高校の生徒と共同で5年かけて開発した。2001(平成13)年から続く沼津商業高校の体験型授業に協力し、生徒の「町を象徴する土産がない」という声をきっかけに商品化を決めた。以降、毎年3年生が改良を重ねてきた。
完成したのは「カキタガワブルー」「琥珀富士」「あかね富士」の3種類。カキタガワブルーは清流・柿田川の澄んだ青、琥珀富士は四季折々の富士山、あかね富士はイチゴを使い夕焼けの赤富士を、それぞれ表現した。カキタガワブルーのパッケージデザインは生徒の作品を採用している。
今年4月にJR三島駅構内の「PLUSTA三島幹線改札内」で先行販売したところ、連日完売が続き、SNSなどでも話題になった。若い世代から年配客、外国人観光客まで幅広く支持を得た。今回、生産体制を整え全国販売に踏み切る。
同社の栗原康浩社長は「若い人の人の発想は豊富で参考になることが多くあった。今後も若い人たちの意見を取り入れ、商品開発を行っていきたい」と話す。
価格は3個パックで3,240円。