
「第52回沼津市芸術祭」が10月1日、プラサヴェルデ(沼津市大手町)での書道展を皮切りに始まった。
大阪・関西万博のプロジェクションマッピングでも公開され大きな反響を呼んだNAKANO yasuhiroさんの作品「fuji_003」(関連画像9枚)
同芸術祭は、沼津市が主催する市民芸術の祭典 で、市民や団体が日頃の文化や芸術活動の成果を発表・鑑賞する場として毎年秋に開催している。
絵画や写真、書道、生け花、デジタルアートなどの展示と、合唱や演劇、舞踊、邦楽、寄席などの舞台発表全17部門が行われる。
開会式では、同芸術祭開催委員会の森雅宏委員長があいさつ。テープカットの後、訪れた来場者は同施設市民ギャラリーに展示される書道作品を鑑賞した。
今回、特別展として、動く墨絵を手がける沼津市在住のメディアアート作家NAKANO yasuhiroさんの作品「fuji_003」も展示している。同作品は大阪・関西万博のプロジェクションマッピングでも公開され、大きな反響を呼んだ。「富士山の麓で生活してきた者として、普段から感じる富士山のエネルギーや荘厳さを墨とCGで表現した」という。
NAKANOさんは「墨で描いたアナログ描写とデジタル彫刻をミックスして作った、古くて新しい日本独特のビジュアルと、昨今の観光地としての富士山ではなく、霊峰富士としての歴史ある富士山をエネルギーも併せて表現しているので、その点を見てもらえるとうれしい。万博でプロジェクションマッピング表示した作品が沼津で見られるので、気軽に足を運んでほしい」と話す。
書道展は10月5日まで、写真展は沼津市民文化センターで10月10日~14日、美術展はプラサヴェルデで10月15日~19日に、それぞれ開催する。