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沼津御用邸で麦わら作品展示会 初公開の「大森編み魔よけの大蛇」も

展示会の様子

展示会の様子

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 沼津御用邸記念公園(沼津市下香貫)で10月4日、展示会「第2回願いを編む」が始まった。

今回初公開する「麦わら大森編み魔除けの大蛇」(関連画像8枚)

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 「民藝麦わらの店 晨(あした)」(伊豆市修善寺)が修善寺産の大麦の茎を使って編んだ麦わら細工約50点を展示する。昨年末、2025年の巳(み)年のために制作した「麦わら大森編み魔よけの大蛇」を今回、初公開するほか、「民藝麦わらの店晨」初代の辻晨吾さんが40~50年ほど前に作った麦わら張り細工の色紙9点も展示する。

 「麦わら張り細工のトリックコーナー」では、「文字がきえる?! お月様が浮いてみえる?!」という2作品「七福神の掛け軸入れ 約40年前 辻 晨吾制作」「流転 令和6年 辻 伊斎作」を展示。立ち位置を変えながら、ゆっくり歩いて見ると、七福神の文字が消えたり見えたり、流転は月が新月から満月に変化する。

 江戸時代から伝わり残る伝統工芸・郷土玩具の麦わら細工。伊豆市修善寺にその職人は2人しかいないという。中でも、ひし形の編み目が並ぶ「大森編み」は艶の変化で立体的な作品になるという。

 「民藝麦わらの店 晨」3代目の辻伊斎さんは「父が制作していた麦わら張り細工の色紙を上皇さまがお手に取って見てくださった瞬間の写真が今につないでくださったご縁。西附属邸という歴史ある建物の雰囲気ともとてもなじみ、普段小さな工房では展示できない作品が一堂にそろっている。麦わらの輝き・艶・編み細工・張り細工、全国のどこへ行ってもこれだけの幅広い現代作品は、なかなか目にすることができないはず。麦を育て、収穫し、材料にし、そして数々の作品になって皆さまの目の前に並ぶ作品は、食べるだけではなく、畑の肥料になるだけではない、美しい麦わらの姿。『これは麦わらなんだ』という一念を持って見ると、その素晴らしさが一層味わえると思う」と話す。

 開催時間は9時~16時30分。入園料は、大人=100円、小中学生=50円。。10月28日まで。

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