下田商工会議所が5月21日、2015年度の「下田フォトプロジェクト」の発足会見を行った。
下田地域は、日本人で初の商業写真家で「商業写真の開祖」として知られる下岡蓮杖の出身の地。連杖の写真活動や遺品を収録している蓮杖写真記念館(下田市東本郷1)には、多くの写真愛好家が訪れる。
同会議所では過去3年、歴史の検証やキャラづくりなど市民参加型のイベントや勉強会などを開催。今年は「写真」をテーマにニコンやフリーペーパー「Have a nice PHOTO!」とタイアップしながら、下田の魅力を引き出していく。
その活動の一環として、下田で活動している10人を中心に「写真部」(仮)を発足。部員にはニコン製のカメラを貸与し、PHOTO誌は写真撮影や活動に必要な専門家を派遣しレクチャーを行う。
派遣される専門家は、写真家の鈴木麻弓さんやMOTOKOさん、先祖がペリーと一緒に来日し、日本で初の銀板写真を撮影したエリファレット・ブラウンの子孫で写真家のエバレット・ブラウンさんなど。撮影会などを開き、部員の写真撮影スキルを向上させていく。
部の活動として、下田の風景や人を撮影し、SNSなどで随時アップ。活動はPHOTO誌にも掲載され、2016年1月の特集掲載、1月末には伊豆急の車両の写真ジャックなどを目標とする。
同部の事務局を担当し、自らも部員のひとりである渡邉一夫さんは「観光名所や風景を写真に撮影するだけでなく、部の活動は、下田で活動している人を中心に撮影していきたい。その活動する人たちに会いに行きたい、と思うような新しい観光の情報を発信していければ」と意気込む。