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三島に日本一のつり橋「三島スカイウォーク」登場  

スカイウォーク全景と、愛称考案者のひとりである大庭さん

スカイウォーク全景と、愛称考案者のひとりである大庭さん

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 三島市笹原新田に完成した日本最長の歩行者専用つり橋「箱根西麓・三島大吊橋(愛称・三島スカイウォーク)」で12月13日、オープニングセレモニーが行われた。

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 全長は400メートルで、それまで日本一だった九重“夢”大吊橋よりも10メートル長い。橋は標高415メートル地点にあり、橋の高さは70.6メートル。橋からは富士山と駿河湾が一望でき、箱根や伊豆の山々も見渡せるビュースポットとして期待が集まる。

 つり橋の工事は2012年春から3年8カ月掛かり、総工費は約40億円。同事業は地元でアミューズメント施設などを運営するフジコー(三島市)が企画・運営を行っていく。

 セレモニーは10時から行われ、静岡県の土屋優行副知事や豊岡武士三島市長などが出席。当日は雨模様で橋には霧がかかる状況だったが、テープカットが行われ橋の完成を祝った。

 つり橋のきっかけについて同社開発事業部の武田沙也佳さんは「当社代表がハイキングをしていた際に、この地の景色の素晴らしさを発見し、地域貢献できないか考えたのがきっかけ。造る際に日本一にこだわったのも、これがきっかけに三島地域に誘客できる材料になってもらえれば、と考え400メートルの長さになった」と話す。

 つり橋は観光要素を盛り込むため、安全に揺れるように設計。開業前には約50人がつり橋で歩くなどの実証実験も行っている。「頑丈に造ることはできるが、体験として揺れるつり橋にこだわった」(武田さん)。この日体験した人によると「大型船に乗船しているような緩やかな揺れだった」程度だという。

 同施設はつり橋施設のほか、同地で栽培されているブランド野菜「三島箱根西麓野菜」や地場産特産品などを販売するショップが集まる施設「スカイガーデン」や軽食を提供する施設を設置。飲食施設が少ない理由について、武田さんは「このつり橋に来てもらい、食事は市街地の飲食店に流れ、地元経済の手助けができれば」と話す。同施設は年間180万人の来場を見込む。

 愛称「三島スカイウォーク」の考案者の一人で、この日のセレモニーに招待された市内在住の大庭寿夫さん(83)は「公募があったとき、イメージ画像を見て空を浮遊して散歩している想像ができた。国内だけでなく、幅広い世代の人に愛される施設になってもらえれば」と期待込め、「私自身は足腰が弱く車いすで来たが、車いすでも渡れる幅に設計されていてうれしい。今日はあいにくの天気だが、また天気のいい日に訪れたい」と感想を話した。

 開業は12月14日。営業時間は9時~17時。入場料は、大人=1,000円、中高生=500円、小学生=200円。

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