伊豆総合高校(伊豆市牧之郷)で2016年1月10日、サッカークラブ「SPORTS&SOCIETY IZU(SSIZU=スポーツアンドソサエティ・イズ)」が入団テストを開催する。
同チームは長泉町出身の片岡大輔さんが中心となり、結成したサッカークラブチーム。現在は伊豆半島を活動拠点に位置づけ、2016年度から県東部リーグに参戦。国内トップクラスのJ1リーグ入りを目指している。
片岡さんは、中学卒業後にイギリスへサッカー留学、その後スペイン3部リーグ所属の選手として活躍して帰国し、社会人リーグなどで選手や強化部長などを歴任。今春、社会人リーグを退団し、自らが主体となりサッカークラブ設立を目指した。
片岡さんは「自身が経験したサッカーを、自分の好きな出身地である伊豆半島で盛り上げたいと思った。サッカーを通じて地域貢献や人材育成の場に仕上げていきたい。そのためには既存のクラブチームで活動するのではなく、ゼロからスタートし、自身の思いを実行に移す団体を作ることが必要だ」と話す。
片岡さんは8月末、クラブ設立のため地元の貿易会社を退職。現在は自身が講師を務める英会話スクールを開いている。「収入は10分の1以下になってしまったが、本当に自分がやりたいことをゼロからできることに、喜びを感じている」と笑顔を見せる。
今回の入団テストはプロ・アマの区別はなく、年齢も不問。求める能力について、片岡さんは「サッカー選手としての能力だけでなく、自身の活動を通して笑顔をシェアができる人。そして夢を持って情熱野ある人が望ましい」と話す。
日本にあるサッカーリーグの最下位に位置する東駿河湾3部リーグ
らスタートする同チーム。片岡さんの夢は「J1に昇格し、伊豆からクラブワールドカップに出場すること」と話す。
「日本リーグの最下位からJ1に昇格するのは全て勝ち進んだとしても最短で12年掛かる計算」とも。「地域と人々を盛り上げ、伊豆の人々の暖かさや伊豆の良さを知ってもらうチームに成長させていき、伊豆から世界的な選手を輩出させたい。今は毎日がワクワクしている。最低のリーグからだが、最高のスタートだ」と話す。
入団テストの申し込みは同クラブホームページで。