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伊豆・函南町で「和風」ハロウィーンイベント 妖怪に扮した子どもたちパレード

妖怪の格好をしてパレードをする子どもたち(吉田陽彦撮影)

妖怪の格好をしてパレードをする子どもたち(吉田陽彦撮影)

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 伊豆函南町の丹那盆地にある長光寺(函南町畑)で10月30日、イベント「怪怪施食(かいかいせじき)」が行われた。

施餓鬼会を受ける子どもたち

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 同イベントは今年が初の試み。イベントは同寺に関係する芸術家らで結成する「長光寺アートラボ」が企画。近年日本で流行するハロウィーンをヒントに、仏教行事の一つである「施餓鬼」と融合させたイベントとなった。

 同寺の住職で、イベント企画運営を行った柿沼忍昭さんは「ハロウィーン自体は西洋のお化けが出て来るという現象で、日本で言えばお盆に近い。このきっかけに食に対する意味合いを込めて、お施餓鬼と組み合わせ、お寺を中心に地域の人々が親しむイベントを企画したらどうか、とかねがね思っていた」と話す。

 イベントには30人を超える地元の小学生らが集まり、前の週にそれぞれが制作した「妖怪姿」で長光寺から酪農王国オラッチェ(同)までの道のり約800メートルをパレードした。

 パレード後には、柿沼さんと菩薩(ぼさつ)に扮(ふん)したアーティスト・TETTAさんによる施餓鬼会法要を実施。法要では地元食材を使った国清汁や漬物が振る舞われた。法要を受けて「成仏」した子どもたちは、満足した様子で帰路へついた。

 今回パレードに参加した函南町在住の近藤直子さんは「ただ楽しいだけの妖怪コスプレパレードではなく、音楽団や施餓鬼法要、菩薩による国清汁の振る舞いなど、全て専門家による演出で感動した。自身の娘が参加したが、また来年も行きたいと話し、とても楽しかった。今後もぜひ毎年の開催を目指して頑張ってほしい」と話す。

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