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伊豆に「1日1組」のキャンプ場 広さは「山一つ」の20万坪

自ら切り開いたキャンプ場とスタッフたち(中央が橋村社長)

自ら切り開いたキャンプ場とスタッフたち(中央が橋村社長)

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 伊豆半島を中心にキャンプ場や商業施設の運営を行う「Villageinc(ビレッジインク)」(下田市)は11月、新しいコンセプトのキャンプ場「THE SOUTHERN PENINSULA(ザ サウザン ペニンシュラ)」の本運用を始めた。

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 同社はこれまで「1日1組限定」をコンセプトにしたキャンプ場を西伊豆地域で2カ所運営。下田市内では、かつて製氷所だった土地を利用した商業施設「NanzVillage」(下田市3)を運営している。

 新しく完成したキャンプ場は、下田駅から車で約20分の位置に存在し、敷地は「山一つ」の約20万平方メートル。現在は野球場1面分ほどの開拓が行われており、敷地内にはコテージやバーカウンターやツリーハウスのほか、水洗トイレやシャワールームなども完備。キャンプが苦手な利用者のために設備を充実させた。

 同社の橋村和徳社長は「当社の活動がSNSやメディアなどで大きく取り上げられ、その活動に賛同してくれた人々からの相談が年々増えてきた。伊豆だけでなく全国各地からの相談もあるが、地方では現地スタッフの育成や自社スタッフの派遣などを行ってもらっている」と話す。

 今回のキャンプ場の設営に関しては「南伊豆の地権者に当社の『何もないけど、何でもある』というキャッチコピーや考え方に賛同してもらい、敷地を借りることができた。今までは敷地の面積や船で渡らなければいけない条件などがあり、来場者に制限があったが、今回は敷地も広く陸続きという点で途中参加や退席も可能。キャンプだけでなくイベントにも利用できる」と話す。宿泊は最大200人収容し、宿泊外のイベント利用の場合は約1000人を収容するという。

 従来のキャンプやウエディングのほか、社内研修での利用も提案する。橋村さんは「通常の会議とは異なり、まき割りやテント張りなどの共同作業を通して、仕事のスキルとは異なる意外な一面が見えることも。自然の中で話し合うことで、普段は感じられない『同じ釜のメシ』のような共有体験ができ、新しい関係性が生まれてくるはず」と話す。

 今後もニーズに合わせた拡張を行う予定。「山一つ使ったサバイバルゲームや鬼ごっこ、ファン限定のライブなど使い方は多様。今後も地域資産を生かしたクリエイティビティーの湧き上がるような施設を運営し、提供していきたい」と意気込む。

 価格は1泊1万7,280円。

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