伊東市で水産物加工業を営む「伊豆中」(伊東市宇佐美)が、1月21日・22日に開催される「第23回伊東温泉めちゃくちゃ市」で出品され、完成した巨大干物が公開された。
伊東の魅力を広めるさまざまな企画を用意する同イベント。今年で23回目を迎え、伊東では名物イベントの一つとなっている。
中でも毎年人気を集めるのが「めちゃくちゃ大オークション」。伊東温泉のペア宿泊券やイカ・ブリなどの巨大干物などをオークション形式で来場者が競り落とす。
今回干物にしたのは、タルイカ・ブリ・キンメダイの3種。タルイカは最大150センチ・17.8キロの大物を干物に仕上げた。製造を担当した同社工場長の山本和也さんは「一般的なイカの干物はおよそ170グラム程度。今回のタルイカの干物は100人前ほどになる。イベント以外では、このような大物は取り扱わない」と話す。
昨年出品したのは9.2キロが最大で、今年はその倍近くの大きさとなる。同社の鈴木亮社長は「昨年のイカの落札価格は5,000円ほど。正直、原価を大きく割る赤字だった。しかし、これをきっかけに伊東の名産物を知ってもらい、観光客が楽しくイベントに参加してくれれば」と話す。
そのほか同イベントでは、みそ汁とおしるこを各500人に無料配布するほか、市内の名産品の販売、スチールパンの演奏やまくら投げ体験、ビンゴ大会や干物開き大会などを行う。
開催時間は9時~16時(22日は15時まで)。オークションの開始時間は21日=13時30分、22日=10時30分を予定する。