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熱海でバレンタイン「煮干し」ギフト 「煮干しの日」にちなみ新たな需要探る

「バレンタイン煮干し」を持つ杉本さん

「バレンタイン煮干し」を持つ杉本さん

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 熱海魚市場(熱海市清水町)内で開催されるイベント「魚祭り」で2月12日、地元乾物店「杉本鰹節商店」(同昭和町)がバレンタインデーにちなんだ限定商品「バレンタイン煮干し」を販売する。

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 同店は1889(明治22)年創業の乾物店。同店では古くからかつお節やアジなどの干物、豆類を販売しており、創業から100年以上の老舗。現在は4代目の杉本隆社長が「和食の根本はかつお節やだし。近年日本食ブームになっているが、だしの文化も多くの人に知ってもらうべく、さまざまな取り組みを行っている」と話す。

 同店では、多くの来店客に興味を持ってもらうために、持参したかつお節を専用の機械で削るサービス(1グラム=1円)を提供するほか、ミニかつお削り器の体験や販売なども行い、だし文化の普及を目指している。

 同商品は昨年、熱海の産業支援を行う熱海市チャレンジ応援センター(A-biz)のセミナーがきっかけで誕生したもの。杉本さんは「2月14日はバレンタインデーだが、全国煮干協会が制定した『煮干しの日』と同じ。煮干しの普及のために何かできないかと考えた」と話す。

 昨年は同イベントに煮干しだしを使ったみそ汁を配布したところ、「思いのほか好評で、しゃれを楽しんでくれる人が多かった」(杉本さん)と振り返る。

 今年は約30グラムのバレンタインのプレゼント用にも使えるパッケージにした煮干しを、当日限定で販売する予定。価格は214円とリーズナブルに設定し、「本気でも義理でも幅広い用途に使ってほしい」と杉本さん。

 販売を前に、すでに問い合わせがあるほどで、ここ数日は「近隣の高齢者からの購入要望があり、自身が暮らす老人ホームでプレゼントすると話していた」と好評のようだ。

 当日のイベントでは50個ほどを用意する予定だが、杉本さんは「評判によっては増やして、多くの人の手に渡れば。これがきっかけで、多くの人に煮干しやだしの文化を知ってもらいたい」と話す。

 イベントは12日9時からを予定。

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