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天城で市民参加の相撲大会 地域の結びつき復活

クライマックスではイベント中に花火があがる様子も

クライマックスではイベント中に花火があがる様子も

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 天城地区にある明徳寺(伊豆市市山)で8月29日、「どすこい天城大相撲」が開催された。

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 同まつりは、かつて150年ほど続いた同寺の青年相撲を復活させたもので、今年で9回目。本堂前には実行委員会約30人が土俵を手作りし、土俵の縄も休耕田を活用して稲から作った。

 このほか、地元企業や商店からのスポンサー料を「懸賞幕」にして場内を装飾したり、参戦者のまわしは、地元消防団の使い古したホースを使ったりするなど、ユニークな工夫も行った。

 実行委員長の浅田太郎さんは「かつて青年相撲のあった世代の先輩たちには、地域と世代の結束があったが、相撲がなくなったことによって希薄になってしまった。約10年前に地域青年の結びつきの復活を目的に再開した。決して多くないメンバーだが、それぞれが地域と仲間のために協力しあって運営している」と話す。

 イベントは子どもの部と大人の部に分け、大人の部は1チーム3人の団体戦で、当日は地元伊豆市役所職員や、野球チーム仲間、住職仲間など8チームが優勝を目指して競い合った。

 当日は同寺院の恒例行事「東司まつり」も同時開催され、決勝戦を行っている途中にまつりのフィナーレとなる300発の花火が打ち上げられるなどして盛り上がった。

 優勝したのは、地元柔道教室に通う23~27歳の3人で結成したチーム「シゲ17番」。メンバー最年長の川口佑樹さんは「今年で4連覇。けがもなく楽しくできた」と笑顔を見せる。「優勝賞金の10万円は打ち上げに使う。若い世代も参加しながら、今後も優勝を続けていければ」と話す。

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