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三島の幼稚園で上棟式 餅まきや落書きなど「残す」イベントも

床に自由な発想で落書きする園児たち

床に自由な発想で落書きする園児たち

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 三島市内にある幼稚園「のびる幼稚園」(三島市八反田)で12月5日、新園舎の上棟式が行われた。

屋上からまかれる餅を追いかける園児たちとみしまるくん

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 1980(昭和55)年に設立された同園は、地元三島市を中心に園児たちを輩出し、卒業園児数は7000人におよぶ。

 工事は同園が来年度から認定こども園になるのに伴って、新しく建て替えるもの。新築する園舎は、現在の園舎の北側に位置し、鉄骨2階建て鉄骨構造、延床面積およそ1500平方メートル。新生児用の教室や調理室などが新たに造られ、来年2月の完成、新年度からの利用を目指している。

 同園の施工に関して、加和太建設の池田和広さんは「小さい園児たちが多く活動する場所。角になる箇所にはカーブをつけたり、危ない道具は手の届かない場所に置いたりするなど、子どもに配慮した設計・建築を行っている」と話す。

 この日は在園児およそ160人が上棟式に参加。式では月野宰子(すずこ)園長があいさつを行い、三島市のマスコットキャラクター「みしまるくん・みしまるこちゃん」が登場。園児らと共に、バルーンを飛ばすセレモニーや、上棟式の伝統的な儀式である餅まきが行われた。

 その後園児たちは、工事中の建屋に入り、工事現場の床面に自身でそれぞれの思いがこもった絵をクレヨンで描く場面も。参加した4歳の園児は「自分は車が好きで、大きな道路を描いた。工事で見たダンプも描いた」と話す。

 今回のイベントについて月野園長は「近年では餅まきなども含めて、上棟式などのイベントは少なくなった。子どもたちにとって、とても印象的なイベントになったのでは。特に描いた落書きは、次の建て替えまで見られない。この思い出を残し、次の建て替えになる50年後に園児みんなが集まって、元気な姿が見られることを期待したい」と次の世代への期待を膨らませた。

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