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河津町に「伊豆らしさ」集めた販売店 生産者応援、魅力発信目指す

「地域の魅力が集まる場所になれば」と話す遠藤さんとスタッフたち

「地域の魅力が集まる場所になれば」と話す遠藤さんとスタッフたち

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 河津町に2月3日、伊豆半島の名産品や生産品を販売する販売店「izusora(イズソラ)」(河津町谷津)がオープンした。

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 運営は、下田地域を中心に、施設運営・学校給食や仕出し弁当などを製造・販売しているクックランド(下田市)。

 同社の遠藤一郎会長は「伊豆らしさ、と代表するものは野菜や魚などの一次産業品が目立つが、生産の減少や高齢化によるものなど、産業の衰退が目立つ。当店を運営することにより、『らしさ』を作る一次産業者、加工をする二次産業者、販売する三次産業者などが集まり、魅力を発信するプラットホームが必要と思い、開店に至った」と話す。

 店舗は、国道414号と国道136号が交差する元コンビニ店を改装。約120平方メートルの店内には、下田市や東伊豆、河津町などから生産品を販売するコーナーや、各地域の加工品、焼き立てのパンを販売するスペース、イートインコーナーを備える。商品には生産者の思いや特徴などを見せる工夫を施す。

 パンをメインに選んだ理由について、遠藤さんは「米などの弁当と異なり、パンは地域の産品などとのコラボレーションが可能。今後はメロンパンなどに地域の名物を織り込んでいきたい」と話す。

 店舗奥には、壁面に伊豆半島を描いた地図を掲げるほか、各地の物産品を並べたコーナーを設置する。「今後は地域の特集などを行っていきたい。自治体ごとに貸していくなど、多様な展開も考えている」と遠藤さん。

 同店は今後、生産者と加工者を結びつけ、商品のDNAを引き継ぐ取り組みを積極的に進めながら、生産の支援や商品開発のサポートなども行っていくという。

 遠藤さんは「生産者の高齢化や、加工技術・加工機械などの負担により引き継げない商品は多い。今後は会社のノウハウなどを使い、魅力ある商品を残し、伝え続けていきたい」と話す。

 営業時間は9時30分~17時。水曜定休。

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