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沼津で「ナインベルズ」演奏会 地元出身パフォーマーが「新たな可能性」披露

ナインベルズを演奏し、「聴覚・視覚でも楽しんでもらえれば」と話す鈴木さん。

ナインベルズを演奏し、「聴覚・視覚でも楽しんでもらえれば」と話す鈴木さん。

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 沼津市出身のマリンバ奏者・鈴木彩さんのソロコンサート「Bach to Nine Bells~バッハからナインベルズへ~」が11月16日・17日、沼津ラクーン(沼津市大手町)で行われる。

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 コンサートは2部構成で、前半はマリンバによるバッハ作曲の「バイオリンソナタの1001番」、後半は「ナインベルズ」という楽器を使った演奏を行う。

 ナインベルズは、米国出身の作曲家であるトム・ジョンソンが1978年に発表した、3列・3段の9個の消防用のベルを使った演奏法。

 鈴木さんは「ナインベルズの演奏はただベルを鳴らすだけでなく、演奏者の歩数やタイミング、振りなども演奏の一つの魅力。音だけでなく、視覚で伝える演奏」と話す。

 鈴木さんは高校生からマリンバを演奏し始め、音楽大学卒業後にはプロのマリンバ奏者として国内外で活躍。2016年からは、ベルギーへの音楽留学をきっかけに、拠点をヨーロッパに移し、約半年に一回の頻度で国内演奏会を行っている。

 鈴木さんが今回のコンサートについて「留学を開始してすぐに訪れたバレエの公演で、ダンサーが楽器を演奏する姿を見たのが、自身にはとても印象的だった。それまでマリンバを極めていく気持ちが強かったが、それをきっかけに音楽だけでなく見てくれる人にどのように楽しんでもらえるか、を考えるようになった。音だけでなく、視覚で楽しめるパフォーマンスを行いたいと思った」と話す。

 その中でナインベルズを選んだ理由について、「視覚と聴覚を楽しめる楽器として、自身がとても興味が湧いて、パリに住んでいるトム・ジョンソン本人から楽器を借りてきた。日本ではまだ誰もやっていない珍しい楽器で、自身が面白いと思うと、自分で演じて多くの観客に見せたい」とも。

 鈴木さんは「演奏家やアーティストという表現は難しいが、自身はパフォーマーだと最近思っている。何かを作り上げていくのはもちろんだが、常に相手がどのように思うのか、観客があっての演奏。どのように楽しんでもらえるかを重視している。なので、観客あってのパフォーマーだと思う。このイベントでも多くの人に楽しんでもらえれば」とほほ笑む。

 開催時間は、16日=19時~、17日=14時30分~。入場料は、一般=1,500円、25歳以下=500円、未就学児入場不可。

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