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熱海に「カオサン」旅館 日本の魅力伝え、海外からのリピーター増目指す

法被姿で利用客をもてなすスタッフたち。(中央が小沢社長)

法被姿で利用客をもてなすスタッフたち。(中央が小沢社長)

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 「カオサン」ブランドで宿泊施設を全国展開する「万両」(東京都)が1月29日、熱海市海光町に「カオサン熱海 温泉旅館&ホステル」をオープンした。

【関連画像】カオサン初となる温泉施設

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 同社は現在、東京や京都を中心にゲストハウス10施設を運営している。今回の施設は11施設目で同社初の「旅館」として位置付ける。

 同所はもともと、保養所として利用していた施設。建物は地上7階、地下1階。延べ床面積は約1500平方メートル。部屋数は16部屋で約70人が一度に宿泊できる。2年ほど利用がなかった施設だった同所を、昨年8月から約5カ月掛けて改装した。

室内の内装は同社スタッフによる手作りで、「日本の祭り」をイメージした赤色を基調に、室内の箱庭や掛け軸の設置など、日本らしい装飾を心掛けたという。

 同館おかみの藤田穂積さんは「祭りをコンセプトテーマに設定し、部屋だけでなく、食堂の装飾は日本の縁日や屋台をモチーフにした。少しデフォルメし日本の特徴を表現している」と話す。

 小沢弘視社長は「現在、当グループの運営している施設の約95%が外国人観光客。外国人観光客は、日本の観光地へ一度来ると満足してしまう傾向にある。今回の熱海は、ホステル運営で経験を積んだ私たちが、外国人観光客のリピート率アップを目指した、初の『旅館』運営を行うことを目指している」と話す。

 小沢社長は「外国人利用者ばかりを狙っているのではなく、地元の人々や日本人旅行者の利用率も高めたい。従来の日本の旅館運営は、人と顔を極力あわせないサービスが多いが、旅行という非日常を共有できる運営を行いたい。ホステル運営で培った、来場者をつなげるサービスなど、心を開くサービスで人々との間にコミュニケーションを育んでいければ」とも。

 「熱海には多くの観光資源があり、そこで活躍する多くの人々がいる。海外旅行者だけでなく、日本に住む人にも、もう一度ここに来てもらえるような旅館に成長していければ」と意気込む

 料金は1泊朝食付きで3,800円~。

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