伊豆市商工会駅前支部が10月11日から、商店街店舗と連動したワークショップイベント「街ゼミ」を開催している。
同イベントは駅前商店街の10軒の店舗を中心に11月末までに約26の講座を行うもの。各講座は商店街の商売にちなんだものを用意してあり、ワイナリーのソムリエによる「ワイン試飲会」や和菓子店の「和菓子作り体験」や、書店で行う「伊豆の文学講座」、ふとん店による「ぴったり枕の計測会」など、その店の専門分野にちなんだ講座を行っている。
今回の企画を担当する長倉書店(伊豆市柏久保)の店主である長倉一正さんは「近年は商習慣の変化や、品ぞろえの問題などで大型店の利用が増え、個人店舗に向かない人が多い。今回の企画はその中でも一生懸命頑張っている先輩たちに声を掛け、専門店のノウハウを社会や人の役に立ってもらい、店舗の魅力を再発見してもらいたい」と話す。
現在開催から10日ほど経過し、11講座が開催され約100人以上の参加があった。人気があった講座の中には、坂本精肉店(同)による「バーベキュー教室」。同教室は店主自ら「おもてなし」をテーマに肉の選び方や焼き方などを指導。参加者は地場産食材の味を楽しみながら、バーベキューの作法を学んだ。
同イベントについて「参加してもらい、魅力を知ってもらうために原価、もしくは赤字覚悟で行っている。それも商店街の魅力を知ってもらいたいから。一度受講した参加者は、また友人を連れて別の講座に来るなど早くもリピーターが来ている」と長倉さん。
今後については「継続していくことが肝心。商店街の活性だけでなく、商店や頑張る人たちにスポットが当たるようにしていき、専門家の知識をより知ってもらいたい」と話す。
イベントのスケジュールや申し込みはホームページで確認できる。