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沼津で「厳冬海中みそぎ祭り」 寒中の海でみこし担ぎ無病息災願う

海中で無病息災を祈る男衆たち

海中で無病息災を祈る男衆たち

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 楊原神社と大朝神社(沼津市下香貫)の正月行事「厳冬海中みそぎ祭り」が1月11日、牛臥山公園内の小浜海岸(沼津市下香貫)で行われた。

行事のベストショットを見せる蔵下君

 真冬の海に裸の男たちがみこしを担いで海に入る勇壮な祭りで、厳冬海中みそぎ祭り保存会の原田武虎さんによると「五穀豊穣(ほうじょう)を祈りみこしを運ぶ祭りとして江戸時代から行われていたが、沼津大空襲でみこしが焼け一度は途絶えた。本でこの祭りのことを知り、地元有志によって2001(平成13)年に再興させた」という。復活して今年で20回目となった。

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 例年成人式の季節に行われ、沼津市が指定する「ぬまづの宝100選」に認定されている恒例行事で多くの参加者や見物客が集まる。今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、稚児行列やみこし渡御、餅まきなどを中止し、神事のみ行った。

 「神男」(かみお)と呼ばれるみこしを持ち上げる男性は、今年は5人。これまでは厄年や年男、新成人などの参加者を募り県外からの参加者もいたが、今年は役員と一部の有志のみで行われ、ふんどし姿に鉢巻きをした男衆がみこしを担いで海に入り、新年の天下太平や五穀豊穣を祈願した。

 神男を務めたベトナム人留学生のブイドゥック・タンさん(26)は「去年に引き続き2回目の参加。とても寒かったが楽しかった。来年もまた参加したい」と震えながら話した。

 祭りを見学した市内在住の蔵下蓮之助君(5)は「公園に来たらみこしがあってびっくりした。とても迫力があった」と話し、みこしを担ぐ男性たちに向けてスマートフォンを向け、撮影を行った。

 原田さんは「厄よけの意味があるこの祭りを今年やらないでどうする、と思って開催した。ポストコロナ、新時代と言われているが、前の時代を取り戻していけばいい。幸せだった以前の生活を取り戻すべく歩んでいきたい」と話した。