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伊豆中央道・修善寺道路で新料金サービス「ETCX」運用開始 全国初、回数券同様の割引も

新しく設置されたETCXゲート(静岡県道路公社提供)

新しく設置されたETCXゲート(静岡県道路公社提供)

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 伊豆中央道・修善寺道路で7月1日、キャッシュレス通行決済「ETCX」の運用が始まった。

開通を前に県知事や関係者らが集まった式典の様子

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 伊豆縦貫自動車道(沼津岡宮IC~下田IC・仮称)の一部になる伊豆中央道・修善寺道路は、国道136号の渋滞緩和を目的に現在も開発が続いている有料高速道路で、有料区間には江間(伊豆の国市江間)と、大仁(伊豆の国市大仁)の2料金所がある。いずれの料金所も有人で、ETC(電子料金収受システム)には未対応。地元住民や観光業などの関係者からは、ETCの早期導入が求められていた。

 今回採用したETCXは、従来のETCシステムと同じ車載器で決済できるのが特長で、利用者は駐車場料金や買い物などでも車に乗車したまま決済できる。同システムを採用する道路は全国で初。料金所への設置も安価で、道路を運営する静岡県道路公社の担当者は「従来のETCに比べ8分の1から10分の1程度の予算で整備できる」とする。

 両料金所には上下線合わせて10カ所のETCXレーンが設置され、14時に運用が始まった。。1日1万3000台ほど通行する同自動車道区間では、当日までにおよそ1000枚を突破するカード登録があったという。

 回数券の利用が多い同自動車道は、ETCXの利用客にも利用回数に応じた割引システムを適用。160回利用すると最大半額が戻ってくる仕組みを採用し、日常使いのユーザーの取り込みも考慮している。

 実際にETCXを活用した三島市在住のユーザーは「一旦停止が必要で、まだ慣れていないので危ない印象はあるが、夏場や雨のときや精算所を意識した幅寄せのときに神経を使わなくて楽になった。全国での有料道路でも活用してほしい」と期待を寄せる。

 同社担当者は「10レーンでおよそ10億円の予算を投じていて、今後は道路利用者の利便性を向上させるサービスを行っていきたい」と話し、普及については「今後は同法人が所有する伊豆スカイラインなどでの導入も検討したい。コロナ禍で接触が減ることで、安心して都心から来られるチャンスをつかみ、カードの普及に努めたい」と意気込む。

 ETCXの利用はクレジットカードおよび事前の登録が必要となる。

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