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清水町の農家が「緑米フレーク」開発 多様化する食習慣に緑米の魅力を

商品を持つ渡辺さん

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 清水町にある「わたなべ農園」(清水町徳倉)が6月26日、新商品「みどり米の玄米そのまま『ぽん』フレーク」の販売を始めた。

みどり米の玄米そのまま『ぽん』フレーク

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 わたなべ農園は、清水町で代々農業を営む。4代目の渡辺祐一さんと家族を中心に経営。耕作地は約1万5,000坪で、通年で40種類の農産物を栽培・販売している。

 わたなべ農園では、野菜のほかに「緑米(みどりまい)」を町内唯一生産している農家として知られる。緑米は日本古来の古代米の一種で、白米に比べ鉄分・亜鉛が多く含まれている。渡辺さんは栽培について「同時期に穂が実らず、選別も白米と比べて軽いため難しい。しかし白米に比べビタミンなども豊富で、味も良く、玄米よりも扱いが簡単だ」と話す。

 農園では、緑米を20年近く栽培し、現在は近隣の飲食店や独自のネット通販、自宅併設の販売所で販売している。

 今回の新商品は、緑米に圧力をかけて製造する膨化食品。緑米の栄養素を損なうことなく、そのまま食べることが可能だという。

 新商品について渡辺さんは「緑米の良さを知ってもらい、その特徴を知ってもらうために開発した。近年では炊飯器を持たない家庭もあるなど、炊飯して米飯を食べる習慣が減ってきている。炊飯器がなくても、炊飯する時間がなくても、緑米を食べられるように工夫して、今回の商品を考えた」と話す。

 渡辺さんはお薦めの食べ方を「コーンフレークの要領で牛乳をかけて食べたり、クルトンの要領でサラダにかけるなど、さまざまな使い方が可能。私は酒のつまみとして少し塩をまぶして食べる」と話していた。

 価格は80グラム=450円。わたなべ農園のほか、サントムーン柿田川(清水町柿田)でも販売する。

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