十国峠ケーブルカー(函南町桑原)が10月16日、開業65周年を迎える。
同ケーブルカーは、1956(昭和31)年10月16日に開業した施設。十国登り口駅から十国峠駅の300メートル区間をおよそ3分かけて上下する。十国登り口駅から101メートル上の十国峠駅から富士山や伊豆大島などが望め、元旦は地元でも有数の初日の出スポットとして、多くの来場者が訪れるという。
65周年を記念して、同施設では10月16日にイベントを企画。当日は料金を割り引くほか、来場65人目の人に記念のくす玉を割ってもらう。限定デザインの缶バッジマグネットも先着100人に進呈する。
10月中には、普段は入場できない「バックヤードツアー」も行う。同施設のケーブルカーは開業時から運行している車両で、バックヤードの設備も当時のまま運用している。
ツアーでは、十国登り口からケーブルカーで上り、そのまま十国峠駅にあるバックヤード内に進入。創業当時から稼働している巻き上げ機が稼働する姿を車内から見学してもらう。施設内では100年近く稼働を続ける減速機なども見学できる。
同社広報担当は「開業日を中心に3週にわたってバックヤードツアーを開催する。普段は見られない貴重な経験をしてほしい」と話す。
開催時間は16日=8時51分~18時50分。バックヤードツアーは9日・16日・23日に1日あたり4回実施。各回5人限定。