三島・沼津地域の飲食店で現在、ボルシチの提供を行いウクライナへの理解を促している。
ボルシチは、根菜のビーツを使った酸味のあるスープに、キャベツ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモなどの野菜が入れた煮込み料理で、ウクライナの郷土料理として知られている。
カフェ「dilettante cafe(ディレッタントカフェ)」(三島市緑町)ではランチコースでボルシチの提供を始めた。同店のボルシチはビーツに牛肉を一緒に煮込んでいる。店主の四宮浩司さんは「国を知るには国の文化に触れることが大事。味をブラッシュアップしながら今後も提供を続けていきたい」と話す。
沼津の新聞販売店「NewStand(ニュースタンド)」(沼津市大手町)では3月14日、函南町産野菜を使った「Cafe & Bar LIFE」(同市添地町)のボルシチを販売。用意した22杯が3時間ほどで完売した。この日のボルシチの売り上げと来店客からの寄付金計1万2,000円は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じてウクライナの難民支援活動に充てる。
NewStandの宮川真由美店長は「新聞販売店として募金を呼びかけるより、スープを提供して新聞を読み、ウクライナについて考える時間を作ってもらえたらとの思いから企画した。Cafe & Bar LIFE店主の神宮優子さんに作っていただいたボルシチを食べて、多くの人たちがウクライナに心を寄せてくれたと思う」と笑顔を見せる。