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沼津・照江寺で「あじさい祭り」 住職が半世紀かけて繁殖したアジサイが見頃に

アジサイと橋本住職

アジサイと橋本住職

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 「照江寺」(沼津市江浦)で現在、「あじさい祭り」が開かれている。

50枚限定の「あじさい祭り」御朱印

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 1597年に開創された、山号を大日山と称する臨済宗妙心寺派の同寺。本堂には聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)を祭り、高台にある大日堂には修禅寺(伊豆市)から伝わったとされる大日如来を祭っている。

 境内にはガクアジサイやヤマアジサイなど多種多様なアジサイ数百株が植えられている。橋本宗一住職(79)は「約50年前に10株ほど植え、挿し木で増やしていった。見物に来た人たちもこの寺に咲いていないアジサイを持ってきてくれるようになった。今では何種類あるのか把握しきれていない」と笑う。

 境内には橋本住職が手がけた、白隠禅師をはじめとする禅僧の書画を刻んだ石碑約300基が設置されている。「還暦を機に始め、最初は木彫りをしたが、この先何百年も残していくためには石がいいと思い石彫に切り替えた。昔ながらのノミとハンマーでコツコツ彫っている。アジサイ同様、知人などから石のプレゼントをもらうようになっていった。当初は石碑が目立っていたが、今ではアジサイと石碑が調和している」と話す。

 ウクライナ支援のためのチャリティーをしたいと、例年より早くあじさい祭りを始めた。今年は花の付きはいいが、天候不順の影響もあり例年より1週間ほど開花が遅いという。「見頃は今週末から10日頃になると思う。昨年自ら整備した展望台からは海とアジサイを眺めることができる。花を見れば穏やかな気持ちになれるので、気軽に来てほしい」と呼びかける。

 6月15日まで。

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