清水町は6月17日、店舗型ふるさと納税「ふるさとズ」を導入した。
従来のふるさと納税と異なり、現地で納税し、その場で返礼品を受け取ることができるのが特徴。対象の飲食店に設置されたQRコードを読み込み、その場でふるさと納税をすると、返礼品としてその店で食事をしたり、商品券を受け取ったりすることができる。「ふるさとズ」を運営する「サンカクキカク」(福岡県)によると、飲食店での同システム導入は全国で初めてだという。町内の飲食店6店舗が対象。
清水町役場産業観光課の川瀬典子さんは「清水町のふるさと納税の寄付金額は県内ワースト2位で、寄付を伸ばしていくための方法を模索していたところ店舗型ふるさと納税を知った。清水町には国指定天然記念物の柿田川の恵みをいかしたうなぎ店やところてん販売店など魅力的な店がたくさんあり、店舗型ならば清水町でも伸ばしていくことができるのではと思い、導入した」と話す。
対象店の一つであるステーキ店「毎日牧場」(湯川)の和田光雄社長は「店では清水町特産の緑米や、サラダバーに清水町の野菜などを使っているが、オーストラリア産の牛肉のステーキをメインに提供しているため、これまでふるさと納税の返礼品の対象にならなかった。今回の店舗型ふるさと納税で店舗自体が返礼品の対象となったので、清水町の魅力を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話す。
川瀬さんは「町内の店から、参加申し込みなどの問い合わせも増えている。今後は飲食店だけでなくサービス業など他業種の返礼品も用意し、ラインアップを充実していけたら」とも。