国道414号バイパスの一部区間が3月27日、開通した。
今回開通したのは、沼津市と伊豆の国市を結ぶ全長約7キロのうち、沼津市下香貫地区から大平地区までの約2.5キロ。
開通区間の中には「沼津アルプストンネル」もあり、全長は約1.1キロ。固い岩盤のため工事は難航し、同区画の開通まで29年の歳月を要した。
この日の午前中、沼津アルプストンネルの大平側では開通式が行われ、関係者が集まった。地元の香貫小学校と大平小学校の児童らによってくす玉が割られ、開通を祝った。
トンネルは2.5メートルの歩道が設置され、自転車も通行できる。開通を記念して徒歩でトンネルを歩いた70代の男性は「トンネルを抜けたときに見た景色が新鮮でとてもいい経験をした。早く全線が開通して、地域の渋滞が解消すれば」と期待を寄せる。
今後は大平地域から口野方向へ延長し、慢性的な国道の渋滞を解消することを目指す。全線の開通時期は未定という。