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沼津倶楽部がリニューアル 四川料理レストランも

沼津倶楽部

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 「沼津倶楽部(クラブ)」(沼津市千本郷林)が6月14日、レストランとホテルにリニューアルされオープンする。

「よだれ鶏」「につける餃子」「からの麺」(関連写真16枚)

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 同施設は、旧ミツワ石鹸(せっけん)の社長で三輪善兵衛の別荘として1913(大正2)年に建てられた。約1万平方メートルの敷地内にある数寄屋造りの建物とかやぶきの長屋門は国の登録有形文化財に指定されている。2008(平成20)年から、レストラン併設の会員制ゲストハウス「千本松・沼津倶楽部」として営業していたが、昨年8月に「グリーニング」(東京都渋谷区)が事業継承し、リニューアルを進めていた。

 レストラン「茶亭」には数寄屋造りの建物を使う。席数は56席。料理は御殿場市出身で「東京チャイニーズ一凛(いちりん)」(東京都中央区)店主の斎藤宏文さんが監修した四季ごとにメニューが変わる四川料理のコースを提供する。食材は、沼津港で水揚げされた魚介類や静岡県産を使う。価格は、ランチ=7,500円、ディナー=1万5,000円。斉藤さんは「静岡県の良さは食材が豊富で、生産者と店との距離が近く、新鮮な物が手に入るところ。特別な空間ならではの体験を提供していきたい。今後は深海魚の料理などにも挑戦していけたら」と話す。

 営業時間は、11時30分~15時、17時30分~22時。

 ホテルには、2006(平成18)年に建築家の渡辺明さんが設計し増築された別邸を使う。宿泊料金は1泊2食付き2人1室利用で1人=5万5,000円から。
「スーペリアバルコニールーム」「デラックス畳ルーム」「メゾネットスイート」など8つの客室を用意する。「沼津スイート」と名付けた特別室には、西陣織りの老舗「HOSOO(ホソオ)」(京都市中京区)の織物を使った椅子やテーブル、アート作品などを設置する。各室からは、ガラス戸越しに水盤を眺められる。

 グリーニング社長の関口正人さんは「文化財を長く後世に伝えるため、大きく変えずに補修した。ここには千本松原や駿河湾、富士山など日本古来の原風景がある。ゆったりとした時間を過ごしてほしい。レストランが地域の人にこの場所を広く知ってもらうきっかけになれば」と話す。

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