食べる 見る・遊ぶ 買う

沼津の商店街にわたあめ専門店 呉服店物件を改装、姉妹が新たな挑戦

イロドロボウスタッフの白壁正子さん(右)と富田美幸さん

イロドロボウスタッフの白壁正子さん(右)と富田美幸さん

  • 1

  •  

 わたあめ専門店「絹綿飴専門店 イロドロボウ」が7月14日、仲見世商店街(沼津市大手町)内にオープンした。

店内に並ぶ7種類のわたあめ(関連写真7枚)

[広告]

 呉服店「マルト白壁本店」の物件の一部を改装した広さ約45平方メートルの店内には、綿菓子製造機や休憩スペースを設置する。

 わたあめメニューは、沼津の戸田塩を使った「駿河湾沼津深海塩」や静岡県産の抹茶を使った「静岡抹茶」、「白双糖」「完熟苺」「丸絞柚子」「香辛桂皮」「紫焼芋」(箱入り=572円、アルミ袋入り=762円)の7種類。ボトル入りの季節限定わたあめ2本セット(1,078円)や、季節限定わたあめドリンクセット(777円)なども用意する。ウサギの雑貨屋Tシャツ、ハンカチ、缶バッジ、トートバッグなどのオリジナルグッズも販売する。

 マルト白壁本店社長でイロドロボウスタッフの白壁正子さんは「1922(大正11)年創業の呉服店は昨年100周年を迎えた。時代の変化やコロナ禍で商店街の人通りも少なくなり、店をたたもうかと思っていた。めいから『せっかくこの店があるのだからやり残したことがあるならチャレンジしてみたらどうか』と背中を押され、妹とめいの3人でわたあめ専門店を始めてみようと思った」と話す。

 白壁さんの妹で同店スタッフの富田美幸さんは「わたあめが昔から好きで、好きすぎて家庭用の機械を買って家でよく作っていた。大粒の白ザラメを使い、舌触りが柔らかく絹のようなキラキラした糸の食感が特長。着物も絹、素材にこだわり、わたあめの香料にはドライフルーツパウダーを使っている。やるからには徹底して本物を提供したい」と話す。

 白壁さんは「飲食業は初めてだが、年齢で諦めず新しいことに挑戦して風向きが変えられたら。
呉服店に足を運ぶのは敷居が高いと思われがちだが、気軽に呉服店に寄るきっかけになったらうれしい。100年続けてこられたのは周りの皆さんのおかげ。自分たちが楽しみながら、地域やお客さまに恩返ししていきたい」とも。

 営業時間は10時~16時。火曜・水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース