女子フェンシングサーブル選手の脇田樹魅(じゅみ)さんが9月18日、沼津市総合体育館(御幸町)で行われた全日本フェンシング選手権女子サーブル個人で準優勝に輝いた。
脇田選手は福岡県出身の24歳。小学5年でフェンシングを始めた。2018(平成30)年のアジアジュニア選手権で5位、2019年の全日本選手権で3位などの成績を収めている。日本女子体育大学を卒業後、4月に沼津信用金庫に就職。拠点を沼津に移した。信用金庫内では人事課に所属。沼津駅北口の常設フェンシング場「F3BASE(エフスリーベース)」(大手町)などで練習を重ねている。
決勝戦では脇田選手が14点を先取していたが、高嶋理紗選手に逆転負けし、準優勝となった。全日本選手権で脇田選手の過去最高成績は3位。自身の記録を更新した。
「地元開催ということもあり、多くの同僚も応援に来てくれたおかげで、応援が力になり準優勝することができた」と脇田選手。敗因については「気が緩んでしまった」と悔しがる。
男子サーブル元オリンピック代表で脇田選手のコーチを務める同市職員の長良将司さんは「2021年にできたばかりの『F3BASE』での練習で地元の小中学生と日々練習を重ね、共に成長してきた。地元開催で応援もたくさんあり、調子も良く、高嶋選手に勝つには今日しかないと思ったが悔しい結果になった」と話す。
脇田選手は「この負けをネガティブに捉えず、プラスに変えて来年につなげていきたい。沼津の人に温かく迎えてもらい、注目してもらう機会も増えた。応援してくれる人のために頑張ることができる」と話す。「五輪で金メダルを取り、地域に恩返ししたい」とも。