宿泊施設「泊まれる公園 INN THE PARK」(沼津市足高)で9月16日・17日、イベント「世界の手仕事展 -トライバルラグ&パキスタン-」が行われた。
2017(平成29)年3月に閉鎖した「沼津市立少年自然の家」をリノベーションした同施設。「泊まれる公園」をコンセプトにした公園一体型の宿泊施設で、森に浮かぶつり型の球体テントが10棟設置されている。
手仕事をテーマに3店舗が出店。同施設ギャラリーでパキスタン家具輸入・販売の「MONDAY」(下香貫)が木工家具やナツメヤシの葉を手編みした籠、銅製品、部族じゅうたんや少数民族の布などを販売する「Tribe(トライブ)」(東京都)が中央アジアや中東をはじめ、世界中からコレクションした遊牧民の手織りラグ、店舗を持たない菓子店「加菓(かか)」が焼き菓子などを販売した。
同展では家具・ハンドメード製品の紹介だけでなく、韓国人フォトグラファーイ・チャンハンさんが2022年にパキスタンで撮影した写真31点と動画を展示した。
「MONDAY」の原川萌佳さんは「日本にはなかなか情報が届かない国でも、実際に手仕事でできた物を手に取ることで、その国の暮らしや、そこに住む人のぬくもりを感じられる空間を作りたいと思い企画した。4人の出展者それぞれの良さが重なり合い、園内の緑あふれる会場で温かい空間を作ることができた。手仕事の背景となる現地の写真や動画を一緒に展示できたことも意義のあることだった」と話す。
「今後も海外の手仕事の製品を紹介していく機会を増やしていきたい」とも。