三嶋大社(三島市大宮町)を中心で8月16日に行われる「三嶋大祭り頼朝公旗揚げ行列」の頼朝役を俳優の富栄(とみさかえ)ドラムさんが務めることが5月20日、決まった。
三嶋大祭りは神社が建立された時代から行われているとされ、その歴史は1000年以上という説もあるほど古い行事。例年8月15日から3日間行い、延べ50万人が訪れる。
大祭りのメインとなる「頼朝行列」は、三島市商工会議所が1958(昭和33)年に始めたパレードで、三嶋大社で乗馬し、頼朝が出陣姿で近隣をパレードするもの。主役の頼朝役は毎年商工会議所の会頭が務めていたが、1991(平成3)年からは俳優・タレントを毎年起用するようになり、名物へと成長していった。
近年は永井大さんや滝藤賢一さん、大泉洋さんなど頼朝役が注目される同パレード。今年の頼朝役には、ドラマ「VIVANT」で注目を集めた俳優の富栄ドラムさんが選ばれた。
ドラムさんが選ばれた理由について、同会議所の塩谷洋司さんは「昨年のドラマでの活躍もあり、とても愛嬌(あいきょう)のあるキャラ。今年の主役にはもってこい」と話す。
発表後、ネットを中心に反応があった。「三島にドラムがくる!」「今年は見に行けそう」「VIVANTでファンになったのでうれしい」など歓迎するコメントの一方、「ウマ大丈夫か?」「真夏に巨漢はウマがかわいそう」などの声も上がった。
現在体重が120キロあるというドラムさん。心配する声について塩谷さんは「大きい方が安心して乗れるような個体(馬)を手配し、当日までトレーニングしてもらう予定。しっかり準備はできている。安心して頼朝の雄姿を眺めてほしい」と話す。
パレードは16日午後の予定。