沼津市出身作家である遠藤和子さんの「ボタニカルアート&デザインワーク展」が6月22日、モンミュゼ沼津(沼津市本字一丁田)で始まった。
遠藤さんは1953(昭和28)年沼津市生まれ。沼津第四中、沼津西高、多摩美術大と進み、大学時代にはグラフィックデザインを学ぶ。卒業後はデザイン編集等の仕事に従事し、高島屋の広告宣伝、大手通信販売カタログの編集デザインなど、数多くの作品を手がけてきた。
遠藤さんは2020年に乳がんを発症。入院中の病床でボタニカルアート(植物画)の制作を始めた。2022年の沼津西高125周年式典の際には、会場となった沼津市民文化センターで展示会を実施。今年1月には入院していた聖路加病院画廊でのアート展も開いた。
今回の企画展では、遠藤さんが今まで手がけたボタニカルアートやデザイン画が多く並ぶ。遠藤さんの中学・高校の同級生で、同館スタッフの井上嘉子さんは「闘病生活の中、この企画展までよくたどり着いたと思う。遠藤さんが30年以上積み上げてきた軌跡を見てもらえれば」と呼びかける。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。観覧料は、大人=200円、小人=100円(沼津市内の小中学生は無料)。月曜休館、7月15日(月曜)は開館、16日(火曜)は閉館。7月21日まで。