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沼津の工科短大生、ものづくり競技全国1位に 0.01ミリ単位の精度競う

長島聖直さん

長島聖直さん

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 静岡県立工科短期大学校沼津キャンパス(沼津市大岡)の長島聖直さんが、栃木県で行われた「第19回若年者ものづくり競技大会」全国大会フライス盤競技で金賞と厚生労働大臣賞を受賞し、8月13日、同校で取材に応じた。

「第19回若年者ものづくり競技大会」フライス盤競技で金賞と厚生労働大臣賞を受賞した長島聖直さん(関連写真5枚)

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 同大会は、職業能力開発施設や工業高校などで技能を習得中の原則20歳以下の若年者を対象に開催している。技術を向上させることによって、若年技能者の裾野の拡大や就業促進を図るのが目的。メカトロニクス、機械製図(CAD)、旋盤、フライス盤、電子回路組み立て、電気工事など15職種で競技を行う。

 フライス盤競技は、六面体や直溝などで構成された課題を約3時間の競技時間内に作成し、各部品の寸法や組み立ての精度や出来栄えを競うもの。0.01ミリ単位の精度で金属加工を行う。

 長島さんは沼津市在住。沼津工業高校を卒業後、同校に入学した。今大会では県大会突破後、全国1位に当たる金賞と厚生労働大臣賞を受賞した。春休みや放課後、週末などを活用して1日3時間~6時間の練習を重ね、フライス盤の技術を磨いたという。

 長島さんは「中学卒業後にものづくりを始め、高校時代には旋盤を主にやっていた。この学校には1人1台、フライス盤の実習機があり、練習に打ち込むことができた。学校で練習する時も先生が採点をしてくれて、大会直前には毎回100点を出せるようになっていった」と話す。

 指導に当たった同校の茨木淳教諭は「手先の器用さがずばぬけていると当初から感じていたが、本人の努力のたまもの。今年1月に行われた『静岡県ものづくり競技大会』で2位だった悔しさから、毎日一生懸命練習していた」と振り返る。

 長島さんは「大会当日はリラックスして競技に挑むことができ、完全に練習通りに加工することができた。1位になれたことを家族もとても喜んでくれた。就職先も決まり、機械設計の道に進む。就職後はこれまでの加工技術を生かしながら、技能五輪などにも挑戦していけたら」とも。

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