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沼津のミカン農家が「かき氷」提供始める ソースはミカン3種をブレンド

かき氷を提供する「オレンジパークファーム」の宗さん

かき氷を提供する「オレンジパークファーム」の宗さん

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 沼津のミカン農園「オレンジパークファーム」(沼津市西浦久料)が8月15日、自社農園のミカンを使ったかき氷の提供を始めた。

かき氷「久料 蜜柑」

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 同園の宗篤社長は東京・三軒茶屋で「DJ BAR & RESTAURANT GURUGURU」を経営していたが、2010(平成22)年、妻の実家がある沼津市西浦に家族で移住し就農。2013(平成25)年からは、自然農でミカンを栽培している。2018(平成30)年には自宅隣に、「農体験の宿廻廻(カイエ)」をオープンした。

 メニューは、同園の夏の摘果ミカン、秋の極わせミカン、冬の「寿太郎みかん」を配合したオリジナルソースをかけた「久料 蜜柑」、安倍川の伏流水で育ったイチゴを使った「与一 苺(いちご)」、「お茶のかねまつ」(磐田市)の「おくみどり抹茶」パウダーと宮古島の黒糖を使った「岩井 抹茶」、山梨県の標高600メートルの旧増穂地区のユズを使った「増穂 柚子」(以上1,200円)の4種類。かき氷には富士山の地下水を使った天然氷を使う。 フルーツソースは「日本フルーツソース」(静岡市)の常温常圧濃縮技術で、材料の温度を20度台に保ったまま減圧し濃縮しているという。

 宗さんは「環境や子どもたちの未来を思い、10年ほど前からミカンを栽培している。その中で、販売できなかったり、2等品になったりしてシロップの原料となる果汁がたくさんあった。もったいないと思い、加工品として、自家農園シロップを開発してきた。昨年のミカンソースは酸っぱくなりすぎたため、今年は3つの時期のミカンをブレンドして作った」と話す。

 8月15日~17日は、オープニングイベントとして「三嶋大祭り」で出店した。

 宗さんは「あれやこれやをのっけない、シンプルだからこそごまかしの利かない味。ふわふわの氷にオリジナルのフルーツソースをかける。自家農園のミカンを使った『久料 蜜柑』は甘み・風味・酸味・苦味を楽しんでほしい」と話す。

 営業時間は10時~17時。月曜・火曜定休。

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