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函南の高校で「認知症カフェ」 高校生と高齢者がマフ製作

認知症カフェ「ふる~るカフェ」

認知症カフェ「ふる~るカフェ」

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 田方農業高校(函南町塚本)で7月9日、認知症カフェ「ふる~るカフェ」が開催された。

認知症カフェ「ふる~るカフェ」(関連画像5枚)

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 同校ライフデザイン科セラピーコースの生徒らが中心となり、認知症の人とその家族、地域住民が園芸を楽しみながら交流する目的で開いた。同企画は2018(平成XX)年に始まり、本年度で7年目となる。

 同校のセラピーコースは、農業や園芸を福祉に活用する「園芸福祉」を主軸に、幼児から高齢者福祉、特別支援学校と連携し、実践的な学習を進めている。その一環として、認知症の人のケアを目的とした「認知症マフ」の製作と普及活動にも力を入れている。

 「認知症マフ」とは、認知症の人が手にすることで、安心感を得たり、落ち着きを取り戻したりすることを目的とした、筒状のニット製の小物のこと。同校のマフ製作・普及活動グループ「チームそわん」は、伊豆の国市認知症カフェ「いくべー」の運営ボランティアと協力し、マフの製作に取り組んでいる。普及活動は、伊豆の国市地域包括支援センター、順天堂静岡病院、NTT東日本病院の認知症認定看護師と連携して進めている。

 当日は自己紹介や認知症マフの作り方の解説の後、高校生と高齢者が認知症マフを製作。総勢13人が参加した。

 同校の原川均教諭は「本年度は認知症マフの品質と制作体制が安定してきたことから、より多くの人に利用してもらうことを目指す。マフを希望する人への配布窓口を増やすため、マフと共に配布するアンケート内容についても検討を進めている」と話す。

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