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沼津・誠恵高生徒の作品が「二科展」入選 3年連続

門倉菜々香さんの作品「鰭イ針(ひれいしん)」

門倉菜々香さんの作品「鰭イ針(ひれいしん)」

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 誠恵高校(沼津市沼北町)3年の門倉菜々香さんと吉住優月さんの陶芸作品が「二科展」に入選した。

吉住優月さんの「Drape(ドレープ)」

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 同校の生徒の作品が二科展に入選するのは2023年から3年連続。

 門倉さんの「鰭イ針(ひれいしん)」は、ゲーム好きの門倉さんが、ゲームの世界にあるかっこいい武器のようなものを現実でも形にしたいという気持ちで制作したという。装飾の小さいこまごまとしたパーツや、魚をイメージした部位にこだわった。

 門倉さんは「案出しや素材集めなどに一番苦労した。青と水色など、黄色以外の色を塗っている所は、光沢が出るように黄色の部分とは違う細工を施した。パイプのような形のした管の中の染色や、小さいパーツ制作が大変だった。高校生だけでなく一般の方々が出す二科展のたくさんの作品の中で入選できてとてもうれしい」と話す。

 吉住さんの「Drape(ドレープ)」は、どの角度から見ても楽しめるよう、全面にドレープを施した。うわぐすりには金メタリックを使い、ドレープのヒラヒラの良さを出すために、作品全体を光らすのではなく、スポットライトに当たる箇所を中心に磨いたという。

 吉住さんは「作品は大きくて、ひび割れしたり、作品の一部が欠損してしまったりすることがあったが、先生の適切な指導やアドバイスのおかげで無事に完成した。こだわったポイントは、二枚重ねになっているヒラヒラの上部にあるヒラヒラが波打っている所。私は、作品を二科展に出展するのが初めて。今回入選できて本当にうれしい」と話していた。

 2人の作品は現在、国立新美術館(東京都港区)で開かれている「第109回二科展」で展示されている。9月15日まで。

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