吉田カバンのブランド「LUGGAGE LABEL」の企画展が11月1日、沼津倶楽部(沼津市千本郷林)で始まる。
富士山の伏流水が湧き出る水盤に「OLDNEW」の制作工程の染色・乾燥・収穫の様子をインスタレーションとして展示する(関連画像10枚)
同施設を運営する「グリーニング」(東京都渋谷区)と「イマトギ」(新町)が4月から開催する「沼津倶楽部ギャラリー」の一環。
3回目となる今回は吉田カバンのブランド「LUGGAGE LABEL」とコラボし、「旅籠(はたご)温故知新 ~Wen old wisdom new~」と題した企画展を行う。
年に1度だけ新作を発表する同レーベル。これまで発表された温故知新をテーマにした3シリーズの計15アイテムを展示する。3シリーズを同時に展示するのは初めて。
会場では、伝統的な染色技法「柿渋染め」を用いたシリーズ「OLDNEW」の製作工程の染色、乾燥、収穫の様子をインスタレーションとして展示する。「OLDNEW」シリーズに加えて、金属を一切使わず、麻糸や鹿の角など全てを自然由来のもので作った「TRUE BLUE」シリーズ、レザーに竹の持ち手を組み合わせた「FILAMENT」シリーズの展示販売も行う。
来場者には茶屋メニュー「数寄餅」を提供するほか、商品購入者は登録有形文化財「昭和の間」のライブラリーを利用することができる。
「吉田」広報の是松未来さんは「真っ白なバッグを職人が一つずつ柿渋に浸して天日で干す工程を繰り返すOLDNEWの制作過程や、日本古来の技法『天然藍灰汁(あく)発酵建て』による天然藍と『土に還(かえ)る』がテーマのTRUE BLUE、握りやすい一本手の竹のFILAMENTなど、手仕事の魅力を感じてもらえたら」と呼びかける。
「グリーニング」CEO室戦略PRチームの山口杏さんは「旅の目的地として利用されることの多い沼津倶楽部だが、この期間は旅の途中の宿『旅籠』として、旅人を次の目的地へとつなぐ場所になる。今回の企画展で旅のバッグに出合って、次の目的地に行くきっかけにしてもらえたら」と話す。
開催時間は14時~18時。入場料は1,800円(数寄餅付き)。