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沼津に「石垣干物製造」 干物製造所と飲食店を一体化、老舗の技受け継ぐ

「石垣干物製造」店主の石垣浄治さん(右)と妻の優子さん

「石垣干物製造」店主の石垣浄治さん(右)と妻の優子さん

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 干物製造所と飲食店を一体化させた新店「石垣干物製造」(沼津市千本緑町)が11月10日にオープンした。

「石垣干物製造」で提供するアジの干物(関連画像3枚)

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 干物の加工・販売を行っていた「加倉水産」(沼津市獅子浜)で長年干物製造を担当していた石垣浄治さんと妻の優子さんが経営する同店。同社で培った技術を受け継ぎながら、沼津港で朝取れた新鮮な魚を減塩ではなく、魚がおいしいあんばいで干物に仕上げていくという。

 日中は干物製造直売所として営業し、夜は干物が味わえる飲食店として営業する。

 店舗面積は約27平方メートルで、席数はカウンター6席。メニューは沼津産の「一本釣りデンデン」(900円)や伊東産の「水カマス」(1,200円)、韓国産の「特大真アジ」(1,000円)、宮城産の「キンメダイ」(900円)などの干物や「おつまみ3種」(500円)、「ミニおつまみ」(200円)、「沼津クラフト」「ベアードビール」などの地元クラフトビール、地元の日本酒「白隠政宗」など。

 優子さんは「夫婦で飲食店をやりたいと思っていて、干物製造と飲食店が一緒にできる物件がやっと見つかった。魚ごとに調整できるよう、塩汁(しょっつる)を一日ごとに交換して新鮮な干物を製造する。その日に揚がった魚をその日のうちに加工し、翌日に店で干物として提供して、お酒と共に味わっていただける。焼いたり後片付けをしたりするのに手間がかかることなどが理由で干物を食べる人が減ってきているが、改めて地元の人に沼津干物のおいしさを味わってほしい。千本エリアの店のはしごも楽しんでもらえたら」と話す。

 浄治さんは「夜の営業では干物を焼くことを担当する。フラッと気軽に寄って一杯飲んでいってほしい。夫婦で営む小さな干物屋だからこそできることを追求していきたい」と話す。

 干物の販売は10時~17時。夜の飲食営業は17時~22時。日曜・月曜定休。

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