沼津のカフェ「cafe/day(カフェデイ)」(沼津市沼北町)が3月21日、季節限定メニュー「桜のパンケーキ」と「桜茶」の提供を始める。
「cafe/day」季節限定メニュー「桜のパンケーキ」と「桜茶」(関連画像3枚)
2010(平成22)年12月にオープンした同店。注文を受けてから一枚ずつ焼き上げる、丹那産のバターミルクを使った薄焼きのパンケーキが看板メニュー。今回初めて提供する「桜のパンケーキ」(1,320円)は、パンケーキ生地に小豆を練り込み、桜アイス、桜クリーム、桜のアイシングクッキー、桜花のフレーク、求肥(ぎゅうひ)、イチゴ、団子と抹茶練乳、イチゴのクランチをトッピングした和風の一皿。
「これまで人気の『いちごミルクのパンケーキ』が春の定番だったが、15年目の節目としてイチゴのパンケーキより前に桜のメニューに挑戦したかった」と話す。併せて提供する「桜茶」(440円)は、春の訪れを感じてもらえるよう用意した。桜の開花宣言に合わせて提供を始める。
店主の狩野宏美さんは大学時代にレストランで4年間アルバイトをした経験から、飲食店の魅力を感じていたという。大学卒業後は外食産業に進もうかと迷ったが、銀行に勤務。銀行員時代、カフェで過ごす時間に救われた経験から、「いつか自分も人を支える場所をつくりたい」と思うようになったという。
店内はブックカフェスタイルで、約300冊の本を自由に読むことができる。本棚の選書はブックディレクターの幅允孝さんが手がけた。狩野さんが銀行勤務時代、六本木の支店内にあったコミュニティースペースで幅さんと出会ったことがきっかけだという。店舗デザインは建築家の長坂常さんが担当した。
開業直後の2011(平成23)年3月には東日本大震災が発生。計画停電で店内の電気が使えない日もあったが、キャンドルをともし、ガスでコーヒーをいれて営業を続けたという。「周りのマンションの住人が、真っ暗でやることがないからとコーヒーを飲みに来てくれた。大変だったけれど、思い出でもある」と振り返る。
狩野さんは「私一人だけで店を経営するつもりが、主人も一緒にやると脱サラし、2人で始めたこの店。失敗するなら若いうちがいいと開業し、何とか15年続けてくることができたのは、お客さまやスタッフ、夫のおかげ。震災があったり、コロナ禍があったりと、いろいろなことがあるが、その時々でチャレンジする気持ちを忘れずに自分のできることを精いっぱいやっていきたい。春をより感じたい、一年一年季節を大事にしたいという気持ちが年々増し、桜のパンケーキを提供することにした。カフェに救われてきた自分のように、ここに来た人が少し幸せな気持ちになれる場所でありたい」とも。
営業時間は9時~17時。月曜・第3火曜定休。提供は4月12日まで。