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「青」をテーマに浮世絵展―三島の佐野美術館

展示室の様子

展示室の様子

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 三島市の佐野美術館(三島市中田町)で現在、浮世絵の展覧会「世界を魅了した『青』浮世絵名品展 d春信・歌麿の“露草青”写楽の“藍”北斎・広重の“ベルリンブルー”」が開催されている。

 同展覧会では、東京都文京区にある礫川(こいしかわ)浮世絵美術館の約2000点の収蔵品から、江戸時代の浮世絵の名作約100点を展示している。

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 展覧会の構成は、初めて青色を本格的に使用した鈴木春信などの美人画に見られる淡く繊細な「露草青」、東洲斎写楽の役者絵の頭の青々とした月代(さかやき)に見られる「藍」、そして18世紀初頭にドイツで発明された合成顔料「ベルリンブルー」という3種類の青色の絵具の変化によって、浮世絵の表現の変遷をたどっている。

 作品には、どの種類の青色彩色がなされているか表記があり、「露草青」が使われているとされる作品は、退色して青が全く見えなくなっているのに対し、藍が使われているとされる作は淡い青色を見ることができる。そして、「ベルリンブルー」が使われた傑作、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」では、ふんだんに使われた青色によるグラデーションやぼかしなど、多様な表現を楽しむことができる。

 来場者からは「青という着眼点が面白い。青の歴史、浮世絵の変遷がわかった」「見慣れるとどの絵具が使われているか分かるようになってきて面白い」などの声が聞かれた。

5月23日(土)、30日(土)の午後2時から、主要な作品を解説する、担当学芸員のギャラリートークが予定されている。

展覧会は5月31日まで。営業時間は10時~17時。木曜日休館。