テイクアウト専門のカヌレ専門店「EFU CANNELE(エフカヌレ)」(沼津市大塚)が10月1日にオープンする。
「EFU CANNELE」のカヌレ(関連画像7枚) = 沼津にカヌレ専門店 オーガニック素材中心に、日常に寄り添うカヌレ提供
沼津出身の若月由佳さんが営む同店。大学卒業後、沼津で約6年間、エステティシャンとして働いた後、結婚と出産を機に退職。夫の転勤に伴い山梨、埼玉へ移り住み、3人の子どもを育てながら焼き菓子作りを続けてきた。
埼玉県坂戸市では、古民家カフェ「ココノマ」でパンや焼き菓子の販売に携わり、約4年間、焼き菓子の製造・販売を経験。その中で出合ったカヌレに魅了され、独立してカヌレ専門店を始めた。
「子どもが小さい頃、育児に追われる中でカヌレを食べると、気持ちが落ち着いたり、笑顔になったりした。おやつは単なる食事ではなく、自分を取り戻す時間だと気付いた」と若月さん。
エステティシャン時代は、客の肌に触れ、声を聞きながら「外側の美しさ」に寄り添ってきた。一方、育児のため仕事を離れ、知らない土地で専業主婦として過ごした経験から、「心から満たされるには、内側からの幸せも必要」と感じるようになったという。
「忙しいママがこっそり一人で食べる時間や、家族がそろった週末のおやつ時間に寄り添えるお菓子を作りたい。美容も食も幸せも、全部つながっている気がする」
商品は、「自然派素材を中心にして、白砂糖などを使わず、素材本来の風味を生かすことを大切にしている」という。北海道産小麦や「よつ葉バター」、富士市の「ごとうのたまご」の「ふじ太郎」、函南町の丹那牛乳など、地元や国産の素材を中心に使用。伝統的な銅型で焼き上げ、外側はカリッと香ばしく、内側はもっちりしっとりとした食感に仕上げる。
商品は常温タイプと冷蔵タイプを用意。常温は「プレーン」「チョコレート」「抹茶」など約6種類、冷蔵はクリームなどを挟んだ「ラムレーズンサンド」「いちごチョコレート」「チョコレートガナッシュ」など約5種類をそろえる予定で、季節や営業日に合わせてラインアップを変える。
店名の「EFU CANNELE」には、カヌレを食べた人から「カヌレっておいしいんだ」と声を上げてもらえるような店にしたいという思いを込める。「笑う風が吹きますように」という意味を込めた言葉も、店の大切なテーマの一つだという。
2024年春に沼津へ戻り、沼津と三島で委託販売を行っていたが、このほど実家の敷地内で営業を始める。現在は3人の子どもが幼いことからテイクアウト専門とし、将来的に、子どもたちが成長したタイミングで、沼津市内でカヌレやコーヒーを楽しめるカフェの開業も目指す。
若月さんは「カヌレを食べることで、少し気持ちが軽くなったり、笑顔になったりしてほしい。毎日の中にある小さな幸せを届けたい」とも。
営業は月10日程度。営業時間は10時〜14時。営業日や商品情報はSNSで発信する。