日本フットボールリーグ(JFL)所属の「アスルクラロ沼津」の今季開幕戦が3月6日、御殿場市陸上競技場(御殿場市)で行われた。
同チームは沼津市をホームタウンとするサッカーチームで、1977(昭和52)年に社会人チーム「沼津アーセナル」として発足。アスルクラロとはスペイン語で「明るい青」を意味している。現在はJFLで試合を行いながら、県東部初のJリーグ参入を目指している。
この日は、ブリオベッカ浦安との対戦で天候は曇り。試合途中に雨などに見舞われ、試合は重たいピッチの上で行われた。
試合の転機は後半24分。キャプテンの青木将也選手のクロスボールに、MFの蔵田岬平選手がヘディングで合わせ先制ゴールを決めた。先制後に前線の選手を3人交代するなど最後まで攻めきり、今シーズン初勝利を手に入れ、J3参入の夢へとつなげた。
試合終了後には、昨年にチーム加入が発表された元日本代表の中山雅史選手が選手たちを出迎え、初勝利をたたえた。試合後は集まった約1700人の来場者に対してサインをするファンサービスなども。サインをもらった沼津市在住の小学生は「とても感動した。ぜひ中山選手がピッチを走る姿を今度は見たい」と話していた。
試合について、吉田謙監督は「今年のコンセプトは『泥臭く・たくましく・簡単に倒れない』を掲げており、まさにコンセプト通りの試合となった。今日は敵・味方・環境の判断を選手たちに委ねた。今回は相手を読み切ったパーフェクトな判断だった」と振り返る。
次回は3月13日、対ファジアーノ岡山ネクストと対戦する。