沼津でレトロゲームがテーマのイベント ファミスタの父「ピノの素早さ」について話す

「ファミスタの父」こと、岸本好弘さん

「ファミスタの父」こと、岸本好弘さん

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 沼津駅前にあるプラサヴェルデ(沼津市大手町)で4月16日・17日の2日間、イベント「RETRO GAME A LA CARTE(レトロゲームアラカルト)」が開催される。主催はMintomo。

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 インベーダーゲームをはじめとする昭和期に活躍したアーケードゲーム、ファミリーコンピューターなどの家庭用ゲーム黎明(れいめい)期を支えてきたゲームを「レトロゲーム」と位置付け、レトロゲームをテーマに展示・講演などを行う。

 イベントのきっかけについて、企画を担当した新井茂成さんは「レトロゲームは現在のゲームと異なり、製作者がゲームユーザーに自身の面白い体験や、企画などを盛り込み、ユーザーに共感を呼び掛ける部分が多く、そこがレトロゲームの醍醐味(だいごみ)。各方面の専門家やファンが共演し、貴重な講演・展示などを通じてレトロゲームの歴史を記録することで、新しい価値が再発見・創造されることを願う」と話す。

 イベントでは昔懐かしいスペース・サイクロンなどアーケードゲームの筺体やATARI2600などの家庭用ゲーム機なども展示。会場では展示や物販をはじめ、パネルディスカッションや講演なども予定する。

 イベントでは「スペースインベーダー」の生みの親である西角友宏さんや、「ドルアーガの塔」のキャラクターデザイン担当の篠崎祐一郎さんなど、ゲームの一時代を築き上げた名だたるメンバーが登壇する。

 イベント内では「ファミリースタジアム(=ファミスタ)」開発者の岸本好弘さんと、「スーパーリアルベースボール」を開発した橋本友茂さんを迎えた対談プログラムも用意する。

 岸本さんはイベントを目前にして「ファミスタで小学生時代を過ごしたおじさんたちはもちろん、今でも継続的に発売されているおかげで、今の小学生でもファミスタを知っていてもらってうれしい。開発当時はテストプレーに騒ぎすぎて、開発部屋ではテストプレー禁止になったほど盛り上がった」とファミスタ30周年について振り返る。

 ファミスタといえば、初代「ファミリースタジアム」(1988年)に登場した俊足キャラの「ピノ」が有名。ピノは1塁までの距離を約3秒で走り抜け、当時のユーザーたちに衝撃を与えたキャラクター。ピノついて岸本さんは「自身が制作した前作『トイポップ』の主人公キャラの一人。アイテムを取得するとものすごいスピードで走るが、逆に操作しづらいという話も。ゲームなので現実にない俊足の選手がいると面白いと思い、モデルにした」と話す。

 岸本さんは「ファミスタは兄弟や友達が2人で遊んで面白くなるように作った。2人で一緒に遊ぶのが大事で、ゲームはそのための道具と思っている」と話す。ゲームの魅力について「現実の世界では実現の難しい、スーパープロ野球選手にも、世界を救う勇者にもなれる夢の世界を体験できる場所だと思う」とも。

 イベントは両日とも10時~17時。入場無料。パネルディスカッションは17日11時から。16日夜に行われるレセプションは20時10分から。レセプションは1,000円。

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