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伊豆の「食べる溶岩」菓子が原石で販売 エイプリルフールネタが事実に

ジオロックの原石で制作された「破壊怪獣ジオロック」と破壊道具を持つ窪野さん(左)と関口さん

ジオロックの原石で制作された「破壊怪獣ジオロック」と破壊道具を持つ窪野さん(左)と関口さん

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 オフィスグルー(沼津市)が販売している「食べる溶岩ジオロック」が4月、「原石」の販売を始めた。

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 同商品は2015年9月、伊豆半島が世界ジオパークに認定されるのを見越し、「勝手に応援商品」としてオフィスグルーと明治食品工業(三島市)が開発したもの。

 溶岩石に見える同商品は、砂糖や卵白などを配合したもので生成。黒く見せるために活性炭などを使った。通常価格は50グラム入りで350円。

 今回「原石」について、オフィスグルーの窪野岳社長は「ジオパーク認定が見送りになった後もじわじわと売れ続けが、もう一つインパクトが必要と感じた。通常は、この原石サイズから販売用に砕くのだが、今回は原石を使って何かできないかと今回の企画を考えた」と話す。

 同企画は4月1日、「伊豆半島ジオパーク長泉ビジターセンター」のオープンにちなんで、富士宮東高校の生徒7人と、長泉町在住のデザイナー・関口真琴さんらによって、原石約6.5キロを砕き作品を制作。原石は通常販売している商品の約150個分に相当し、制作者たちは斧(おの)やハンマーなどで砕き、生成していった。

 原石は、製作者らの手によって2週間ほどでゴジラを連想させる怪獣「破壊怪獣ジオロック」に変身。現在ビジターセンターに展示されており、来場者の注目を集めている。

 制作意図について、関口さんは「通常のお菓子とは異なる破壊などを連想させる、インパクトのあるものを作りたかった。骨組みなどもしっかりと作りながら、砕いた菓子をつなげていき、ゴツゴツした感じを作った」と話す。

 窪野さんは「発売当日はエイプリルフールで、当初はジオロックをもじって2069ドル(約23万円)で販売を試みた。もちろん売れなかったが、ジオロックでイベントをしたい、などの問い合わせもあり、今回の原石販売をスタートした」とも。

 現在はネットのみの受注生産だが、「食べるのはもちろん、どのような怪獣ができるかとても楽しみ。よりリアルな怪獣ができれば受けて立ちたい」と挑戦者を募集する。

 価格は2万7,000円。オフィスグルーのホームページで販売する。

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